プレゼンシング ソマティクスは、今という瞬間にあることを選択するプレゼンシングと身体の認知的な意識意識状態であるソマティクスを統合させたものです。
肉体の存在する今という瞬間をソマティクス的な意識をもって感じ取ると、私たちのマインド(精神・心)も今という瞬間へと入れるようになります。
通常マインドは、ありとあらゆる思考が駆け巡り、多くは過去の記憶や記録、または未来への心配や計画といった考えでいっぱいです。つまり、今という瞬間にはほとんど居られず、過去か未来への思考、またはここではない他のところ、「心ここにあらず」になることが大変多いのです。
ソマティクス、身体で起きていること・刺激や感覚を感じてそれに気づいている状態になると、私たちのマインドは今の瞬間に焦点を当て、明晰になります。また、さらに様々な身体感覚や感じられる刺激にも鋭敏になります。しかし、すでにマインドが今という瞬間、プレゼンスにあるので、感覚や刺激はあるがままのものとして感じられるものとなり、そこには過去からの投影である判断や定義づけがない状態になります。
ソマティック ワークは、過去の物語や過去の記憶、精神的トラウマといった過去をよりどころとする概念を超えたところに連れて行ってくれるものであり、一般に考えられるセラピーの可能性をさらに広げ、心身の関係性と私たちのマインドの理解、時間や因果関係を超えた開かれた場の扉を開いていくことになるのです。