「私たちはマインドに働きかけているのだ」とは、ジャックの最初のボディワークの師、トレガー博士の言葉です。
身体は嘘をつかず、マインド・精神・心で起こっていることを示してくれる精密機器です。もしもこの精密機器に不具合が生じているとしたなら、マインドの方に不具合があるかどうかも一考する価値があるでしょう。
肉体という精密機器を媒体として働きかけることで、マインドの変化・変容を促します。それであるがゆえに、人生や自分自身と人との関係性に変化が生まれてくるのです。
より健やかになるには、マインドの変化が不可欠なのです。

穏やかに筋肉や関節を縮めたり、身体のリズムに合った動きを入れたり、言葉でのやりとりを通して感覚してもらう（ソマティクスとプレゼンシング ）ことは、プラクティショナからの外側からの手助けです。熟練の技術と経験値で、身体がどう反応しているのか、制限がどこにあるのか、解放が起こるかどうかは施術者の技量ではありますが、真に変化を起こしているのは、セッションを受けてその主体となっているあなたなのです。
あなた自身が真の変化を生み出し、自らを変容させていくのです。

こうしてプレゼンシング ソマティクスの特徴を理解して、セッションをあなた自身のものとして意識的に体験し、積極的に参加していくことを通して、変化は続いていきます。

身体への「再教育」や「矯正」を外から入れて続いていく場合もあるでしょう。しかし、もしもあなた自身が主体となって身体を感じ、変化を味わい、身体の内側でのありようを一瞬一瞬感じ取れるようになると、肉体という精密機器はより洗練されて、あなたにより多くの情報を与えてくれるようになります。

そして、身体との関係性が変化し、あなた自身との関係性が変わり、それがあなたの外側にも現れるようになると、人間関係と世界との関わり方にも新たな扉が開かれていきます。

こうした大きな変化と変容を意識的に選ぶのかどうかは、あなた自身で決めることができるのです。

あなたが選択することで新たな入り口が開き、あなた自身の旅がここから始まっていくのです。