プロのスーパーヴァイザーとしてのジャックの見解を以下に示しましょう。
スーパーヴァイザーとは、先輩プラクティショナ・手技療法家、セラピスト、教師、その分野の先達、また人々のスーパーヴァイズをする特別な訓練をしてきている人々です。こうした経験と実績を積んでいるスーパーヴァイザーとは個人的なスーパーヴィジョンをすることができます。また、グループでひとりのスーパーヴァイザーからのセッションを受けることも可能です。スーパーヴィジョンには、基本的に三つの方法があります。
⒈ 仲間同士のスーパーヴィジョン
プロとして上記のような職業を持つ人々が定期的に集まり(あるいはオンラインで集まり)、実戦における経験について分かち合うもの。
仲間同士のこの時間のために、時にはスーパーヴァイザーを雇って特定の問題や技術について指導を受けることもある。
このシェアリングを中心としたスーパーヴィジョンのためには、傾聴や伝え返しといった基本的なスキルが必要と言える。
⒉ グループでのスーパーヴィジョン
プロとして仕事をしている人々が適切なスーパーヴァイザーと契約をして雇うスタイル。通常はその職業分野に明るく指導などをできるような立場にいる人にスーパーヴァイザーとして依頼することが多い。
グループでのスーパーヴィジョンの場合、個々人のクライエントの問題を正す事よりも、プラクティショナとしてのその人自身の個人的な問題などを真摯に話し、聞き、その内容の価値を見いだしていくことが主眼になる。
⒊ 個人のスーパーヴィジョン
定期的あるいは準定期的にスーパーヴァイザーと面談し、実践いおけるその折々の問題や疑問などについて話し合っていく。
私の経験としては、スーパーヴィジョンの全ての形式の中で、個人で行うものが最も力強く、最も利益が生まれるものだと考えています。