トリリアムインスティテュートジャパン プレゼンシング ソマティクス


Trillium Institute Japan Presencing Somatics

サポートを得る場とサポートし合う体制を

Supervision スーパーヴィジョン

スーパーヴィジョンとは

日本ではまだ聴き慣れない言葉ですが、会社などでは監査や監督といった意味で誰かが誰かを監督し、アドヴァイスや評価を与える、というシステムの中で用いられているものです。
しかし、ここでのスーパーヴィジョンは監査や監督というよりも、起きている問題や挑戦となることを把握し、大きな視点でそれらを的確に見られるようにし、俯瞰できるところから訂正や取り組みを試みることを指しています。
ジャックの長年のスーパーヴァイザーとしての経験から、あなたと一緒にに次へのステップを考え、現状の問題を乗り越えていくためのサポートの体制を指しています。

スーパーヴィジョンで扱う内容

・クライエントとの関係性
・プラクティショナ・施術者、セラピスト、ケアワーカーの倫理的な懸念事項
・プラクティショナ・施術者、セラピスト、ケアワーカーとしての方向性
・特殊なクライエントとの問題・取り組み(例:精神的問題を抱えたクライエントなど)
・プラクティショナ・施術者、セラピスト、ケアワーカーが精神的な難しさを抱えた場合の影響(例:転移/逆転移)
・クライエントの性的な行動にどう対処するのか
・プラクティショナ自身の理念・哲学を構築できるよう手助けをする
・職業としてどのような貢献をしていきたいのか
・クライエントに寄り添うこと、伴走(伴奏)者となること
など

どのような時に手助けを求めるのか

「セッション料を上げたら、クライエントが来なくなってしまうのではと心配です」
「私のクライエントが、他のボディワークをしているプラクティショナから自分の施術以外を受けてはいけない、他は必要がないからやめろと言われたというのです」
「セッションの終わりのところでクライエントが良くなっていると感じないと、酷く罪悪感を感じてしまいます」
「強押しをして欲しい人がたくさんで、やればやるほど自分の身体が疲れて痛くなってしまいます」
「あるクライエントとセッションをすると、自分が無力に感じられます。その人はいつもとても情けない感じで、否定的で、同じことを繰り返しているような感じです。毎回来るのだからそれでいいと割り切るどころか、自分が情けなくなります」
これらは、ボディワークやセラピーをしている方々から実際にスーパーヴィジョンで伺った相談内容です。

私は1993年から、3週間おきにスーパーヴィジョンを受けていました。それは私の職業のあり方を一変するものとなりました。自分ひとりで問題を抱え込んでいるのではない、そう認識できたからです。
倫理的な懸案事項、職業的な境界線の持ち方、そして私自身の個人的な問題などを正直に話し、聞いてもらう場を得られたからです。

どれだけクラスやトレーニングで学んだとしても、プロフェッショナルに成長しながら実践を積んでいくにあたっては、技術云々を超えた事柄に取り組むことになります。

スーパーヴィジョンは、以下の利点を与えてくれます。
・疑問に思うことや質問したいことが表現できる
・疑問に思うことを明確にし、不明瞭さを解決していく
・職業の性質やあり方を再構築する機会を生み出す
・私たちの職業のあらゆる側面を外側・内側から見つめ直す

スーパーヴァイザーとは

プロのスーパーヴァイザーとしてのジャックの見解を以下に示しましょう。

スーパーヴァイザーとは、先輩プラクティショナ・手技療法家、セラピスト、教師、その分野の先達、また人々のスーパーヴァイズをする特別な訓練をしてきている人々です。こうした経験と実績を積んでいるスーパーヴァイザーとは個人的なスーパーヴィジョンをすることができます。また、グループでひとりのスーパーヴァイザーからのセッションを受けることも可能です。スーパーヴィジョンには、基本的に三つの方法があります。

⒈ 仲間同士のスーパーヴィジョン
 プロとして上記のような職業を持つ人々が定期的に集まり(あるいはオンラインで集まり)、実戦における経験について分かち合うもの。
 仲間同士のこの時間のために、時にはスーパーヴァイザーを雇って特定の問題や技術について指導を受けることもある。
 このシェアリングを中心としたスーパーヴィジョンのためには、傾聴や伝え返しといった基本的なスキルが必要と言える。

⒉ グループでのスーパーヴィジョン
 プロとして仕事をしている人々が適切なスーパーヴァイザーと契約をして雇うスタイル。通常はその職業分野に明るく指導などをできるような立場にいる人にスーパーヴァイザーとして依頼することが多い。
グループでのスーパーヴィジョンの場合、個々人のクライエントの問題を正す事よりも、プラクティショナとしてのその人自身の個人的な問題などを真摯に話し、聞き、その内容の価値を見いだしていくことが主眼になる。

⒊ 個人のスーパーヴィジョン
 定期的あるいは準定期的にスーパーヴァイザーと面談し、実践いおけるその折々の問題や疑問などについて話し合っていく。

私の経験としては、スーパーヴィジョンの全ての形式の中で、個人で行うものが最も力強く、最も利益が生まれるものだと考えています。

関連するクラス

トリリアム インスティテュート
ジャパン

理念
講師について
動画
米国での活動
リンク

 

All rights reserved Trillium Institute Japan 2022