トリリアムインスティテュートジャパン プレゼンシング ソマティクス


Trillium Institute Japan Presencing Somatics

上・下半身の類似した特徴を持つ2大症状に焦点を当てて 1日クラス

Sciatica and Thoracic Outlet Syndrome  坐骨神経痛と胸郭出口症候群

坐骨神経痛は大変よく見られるものですが、その痛みは神経が圧迫されるだけに大変不快で耐え難いこともしばしばです。その割には、効果的な手段を得られないままに症状を耐えて過ぎるのを待ったりやり過ごしたりする人もたくさんいます。
胸郭出口症候群は、症状が手首に及ぶことから胸郭出口や斜角筋に注意を向けられないこともあるばかりか、手首の症状のみへのアプローチや治療のみになることもあり、手術をしても改善が特に見られないケースも見られます。
この二つは大変似通っており、身体部位こそ違えど関連する組織や構造には共通項があります。いずれも、どこがどう関連して痛みや不快感を生み出しているのかを細やかに、丁寧に見ながら扱う必要があるのです。

坐骨神経痛と胸郭出口症候群は、いずれも慢性的な痛みであり、医療関係者や理学療法士が誤った扱いをしやすい点も共通しています。手術や筋肉への治療を用いることで、さらに状況を悪くする場合があるのです。
その一方で、ボディワーク、特にディコンプレッション ソマティクスを用いるのは、数回のセッションでクライエントの状況、症状を問題の源から解放できるものとなり得ます。
こうした効果的なアプローチ法をクラスで学んで下さい。

坐骨神経痛は、座る時間が長い、寒くなると悪化する、腰痛から来る、原因が不明ながら繰り返す、といった様々なものがありますが、痺れや耐え難い痛みを伴うことも多いため、辛い時間を過ごすケースが多いものです。それも、すぐには解決策がないために温めて時間が過ぎるまで耐える、という方も多いのですが、神経の圧迫がどこで起こっているのか、梨状筋や回旋筋をどのように解放するのか、そしてそれに付随する仙結節靭帯やハムストリング筋、腓腹筋から足底までの繋がりを見ながら動きも回復できるよう手助けする必要があります。

胸郭出口症候群は、症状が手根幹に出るため手根管症候群と診断されて手術に至るケースもあります。しかし、重要なのは胸郭出口での神経の挟み込みを見極め、射角筋や胸鎖乳突筋を痛みなく開放し、上肢帯の動きを取り戻せるようにし、痺れや痛みで強張っている屈筋や伸筋群、掌と指まで丁寧に開放していきたいものです。

この二つの症状を身体の構造から見てみると、大きな関節を含む結合組織やそれらにまつわる組織などのあり方が似ていることも興味深く、痛みや不快感にも共通点があるのも一考する価値があるところでしょう。
さらに、そうした症状が機械的に生み出されるだけではなく、繰り返される動きや仕事でもプレッシャー、妊娠による心身への負担など、様々な側面があることも心に留めておきたいところです。

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